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4.小説人気投票結果

投票してくださった方々,どうもありがとうございました(^-^)


(1)好きな作品部門

ミ★ 赤毛のアン
・もう何度繰り返して読んだ事か。
 こういう所でこの作品が好きと書くのはちょっと照れくさいのですが、
 憧れの世界です。色々と。

ミ★ 聖なる予言(J・レッドフィールド)
・今まで読んだ中でもっともスピリチュアルでした。
 魂で読める作品です。

ミ★ コインロッカーベイビーズ(村上 龍)
・疾走感、昂揚感、ざらざらとした生理的な嫌悪感、20分後と感じさせる
 ような近未来、破壊衝動、救いの無さ、そして救いの無い姿が美しいラスト…

ミ★ アルセーヌ・リュパンシリーズ
・小学生の時にはまったが(全集ね)、創元文庫で読み返すとまた印象が違い
 じつにまあ冒険心をくすぐり倒すこと、しかも何度読んでも面白い
 大人の読み物だったんですなー
 変幻自在、推理冒険、活躍ぶりがスカッとさせてくれますー
 明智小五郎、ホームズよりリュパンですなー

ミ★ 銀河英雄伝説(田中芳樹)
・言わずとしれた日本版スペースオペラの傑作。あまり書くと陳腐になるので(笑)。

ミ★ ゼロと呼ばれた男
・むっちゃくちゃ格好良いです。
 ファイターパイロットのイメージを
 決定づけた作品です。


(2)お気に入りの作家部門

@ 内田百聞
・随筆ではいい歳のおじいちゃんが飼い猫が帰らないとか、病気だとかを延々書いて、
 挙げ句においおい泣いてる姿を描写している真っ正直さ。
 なのに小説になるとさらっと書いてあるのにとっても恐い事。

@ 椎名誠
・怪しい探検隊シリーズは大笑いできます。これで印度にハマりました。

@ 埴谷雄高
・観念小説「死霊」をついに完成することなく他界してしまった。
 それゆえ「死霊」は純度の高い観念小説として未完のまま完成したから

@ 野田知祐
・んーと、カヌーイスト、って言えばいいのだろうか、カヌーツーリングで
 日本中、世界中の川を旅してる人なんですけど
 この人の書くルポを読んでると、楽しくてつらいです
 読んでると思わず旅に出たくなるんですけど、日本ってダメになってるなー、
 とも考えさせられます

@ 星新一
・私が活字にはまる基礎を作ってくれた作家。星先生のかかれた「ショート
 ショート」の文体は、当時小学生だった私でも無理なく読めて、小説のおもし
 ろさを遺憾なく伝えてくれました。
 個人的には「ボンボンと悪夢」「気まぐれ星のメモ」などが好きです。

@ 司馬遼太郎
・歴史物好きですし、読んでいてその時代,その世界に入っていけます。


(3)好きなキャラクター部門

(((● シャーロック・ホームズ
・かっこいい。
 小学生の時初めて小説の中の登場人物に恋してしまったほど素敵な人。

(((● ドゥーニャ(「罪と罰」ドストエフスキー)
・あれ?ソーニャだったかな?(^_^;
 彼女のような人間を人は聖女と呼ぶのだろう。
 例え体は汚れていてても心は純真無垢なのだ。
 いくら綺麗に着飾ってても心がなければただの人形ですから。

(((● カート・ヴォネガットの小説に登場する人物
・輝かしい未来や夢をあきらめたとしても今日も何となく生きてしまうし、
 そんな姿は余り格好の良い姿ではないが、少しは意味がありそうな気がする…
 そんな事をずっと考えているとても傷つきやすい優しい人達だからです。

(((● エドモン・ダンテス
・リュパンも好きなんだけれども、「モンテ・クリスト伯」の主人公も好きです
 復讐の鬼になるのだー、と言いつつどこかに元の優しい心を持っており
 人間臭さの固まりみたいなのが印象に残りますー
 けど、やることすごいんですけど(笑

(((● 八八艦隊物語(横山信義)より「戦艦長門」
・これは反則ですか?

(((● 那須野二朗(ゼロ・シリーズ)
・運命にもてあそばれながら
 ファイターパイロットであり続けようとする
 元自衛隊のファントムライダー

 そういう不器用なところが逆に格好良いです。


(4)心に残る場面・名場面部門

☆「愛と幻想のファシズム」(村上龍)で、最後トウジがゼロのビデオを見るシーン
・何度読んでも涙で最後の一行がぼやけてしまうの。

☆はぶら師の戦い(「戦う天気予報」火浦功)
・日本に2つしか無い歯ブラシをめぐって二人の男が
 壮絶な戦いを繰り広げる。
 「なんでそうなるんだー」と思わず叫びたくなってしまいます。

☆邪宗門(高橋和巳) ラスト
・人は観念で生きる(死ぬ)ことができるかという究極的な問いがこの小説
 には有りました。おそらく70年代にしか成立しなかった小説です。
 現代は現代でそれなりに問題はあるのですが…

☆走れメロス(太宰治)から、メロスとセリヌンティウスの再会のシーン
・死刑執行直前に戻ってきたメロスが、「張り付けられているセリヌンティウス
 の足下に抱きつくシーン。初めて読んだのが小学生の頃だったと思うのですが、
 感動のあまり涙があふれました。姉に笑われました。でも感動したのです!
 中学校の教科書にも載っており、授業中涙をこらえた経験もあります。

☆F-86Fセイバーの発進(ファイナル・ゼロ)
・十数年間、ハンガーの奥にしまい込まれていたF-86Fが
 再度整備されて大空に舞い上がる...
 こーいうの好きなんですよ。


(5)心に残ったセリフ・句部門

§§ アルジャーノンに花束を(D・キイス)から「ついしん。どーかついでがあったら……」
・何も言えない哀しい、そして綺麗な言葉ですよねぇ。

§§ 聖なる予言(Jレッドフィールド)から「僕達は何かを求めてるのかな?」
・主人公の何気ない返事のセリフなんですけど、
 このセリフ中の「僕”達”」は全世界の人達というコトなんでしょう。

§§ ユーニス・パーチマンがカヴァディル一家を殺したのは、読み書きができなかったからである。
・簡潔明瞭な冒頭の一文。殺人に動機を探したがる読者への宣戦布告である。
 犯人の名前も、動機も全てはここにあるのです。
 (ロウフィールド館の惨劇  ルース・レンデル)

§§ 男は、常に身一つで生きるべきである
・前述の野田さんの著書「日本の川を旅する」の一節
 いらないものは全て捨ててしまい、必要なものはバックパックに入れられて
 大きなものは折り畳んで、いらなくなったら惜しげもなく捨てられる
 自由に生きるのだー、ってな感じです(ホントはもっとかっこいい文章だが
 うむー、カッコ良すぎるー

§§ 女王陛下のユリシーズ号(アリステア・マクリーン)より「ヴァイチュラ号の船長・・・私の父でした」
・油槽船ヴァイチュラ号がUボートの雷撃にあい炎上した際、その船を自らの
 手で処分しなければならなかった、雷撃手ラルストン中尉の言葉。
 本作は、2次大戦中のムルマンスク航路(対露戦略支援)を題材にしており、
 このシーンは戦争の理不尽な面を訴えているように思えるのです。

§§ 「君は私の次に強いパイロットだ」(ゼロ・シリーズ)
・〜ファイターパイロットは「自分が一番強い」という自信と誇りを持っている
 だからこの言葉は最高のほめ言葉なのだ〜
 ゼロシリーズの中にはこう書かれていました。
 思い上がりでも増長でもない確固たる「自信と誇り」
 背中に電気が走りました。


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