トップアート季節のおたより2005暑中2>しぃちゃん暑中見舞い

 「打ち上げ花火 -They are firing.-」
  

握る手が汗ばんでいる
無言のまま少し急ぎ足で
あなたは私の手を引いていく
 

前を見ていた瞳が
何度目かのためらいの後で
こちらを振り返る
瞬間 視線 繋がる
見つめる私から
あなたは逃げない

『ゴメン、ちょっと早すぎるかな?
 急がないといい場所とられる
 とか思ったらつい』
慌てるあなた 早口

「ううん、平気っ」
私 微笑んで首を横に振る

『その浴衣、似合ってるよ、ホントに』

あなたが慌てて前を向いた後で
私の頭が自然と下がる
たまんないなあ!
ニやけた顔が戻らない
ぎゅっと握られてる手を
負けないくらいぎゅっと握り返した

―― 大好きだよ ――

ドーンッ!
喧騒を打ち破る轟音と共に
空一面に広がる打ち上げ花火
立ち止まり見上げる二人の顔には
笑顔と恋心が咲き誇る
夏は まだまだ始まったばかりだ

I'm always watching you.
  

  


  

キャラクタ : オリジナル

文と絵が合ってない感じですがご了承ください(苦笑)
最初に冒頭の3行が思い浮かんで、そこから話を膨らませて、  
さらに「見つめてる」をキィワードに絵のほうも考えました。
真正面描きはいまだに見せられたもんではないです(^^;  

お話のほうは年齢の若い、初々しい二人って感じですが、
  例えばいくつまで同じ事を男女共にできるんですかね?
いえ、単なる好奇心です。

7/22/05
  

produced by Tangerine Eyes 
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