考察2.アルファには○○○はあるか?


○○○に助平な言葉を入れた男子諸君,罰としてグラウンド100周走って来なさい!w

 昔,少年ジャンプで「ドラゴンボール」より前に連載されていた「Dr.スランプ」(鳥山明)の初期の回に,中学校に通うロボットの則巻アラレがクラスメイトから「○○○がない」と言われた(○○○は×××だったかもしれない)ことを聞かされた千兵衛さんが”あれ”のことだと思って悩む話があった.…確かに千兵衛さんは独身だし,性表現の規制が今より多かったあの当時エロ本の写真も修正されており,インターネットも無かった時代だから,資料が無いと嘆くのも分かるけど…少年誌であんな話題をやっていいのか!?(^^;>集英社

 あの話の○○○の正解は「おへそ」だったが,ヨコハマでも「A7シリーズのロボットの人にへそはあるのか?」はファンの間では時々話題になることはあった.人間に似せて造られた彼ら彼女らのことだから「おへそぐらいついているだろう」と推測はされていた.数々のヨコハマファンの絵師達も彼女たちにおへそを描いてきた. (※実際問題として,お腹がつるつるよりも,おへそがあった方がかわいいしね.)

 ところで,子供の頃シャツの裾をパンツから出しているだけで「しょったれ」と怒られ,腹が出てると「どっぱら出してるとへそ取られッぞ」とあれだけ怒られたにもかかわらず,ここ数年はへそ出しファッションが流行っている(女の子はお腹冷やすと大変なのに…).サッカーでは裾を出している方が暑くなく楽なのか,審判が時々注意しても出している選手も見られる.きちんとした身なりが求められる紳士のスポーツ・ゴルフでさえスイング途中にへそが出るような服装でプレーするのも近年認められた.萌えマンガ&アニメでは上着の裾からチラッとへそが見える所謂「へそチラ」シーンが過剰なくらいよくある現代だ.

 それでも,芦奈野先生は「へそチラ」シーンを描いてくれなかったし(※「わきチラ」はあった.ヨコハマの連載は1994年から2006年まで.),水着シーンのある回でさえアルファとココネはワンピースの水着だしカラー絵でもへその窪みの影がかかれていない.上下セパレートの水着だったマルコも脚を組んで寝転がっているので隠れてて見えない.素っ裸でターポンの水路を泳いでいたアルファー室長でもアングルが悪くて全く分からない…むう(血涙 (※ナイは裸の回がナイし,そもそも男性型ロボットなので除外(^^;)

よほどスタイルに自信があるのだろうか,イメージの世界では素っ裸のこともある彼女達も,実体の世界ではガードが非常に堅いのだw もちろんイメージの世界でも,おへそは描かれていない.

 このように,A7の人におへそがあるかどうかは長年分からなかった.駄菓子菓子だがしかし,たった1枚だけど,ついに真実が白日に晒される日が来た.それは第86話「おつかれのイエー」のカラー扉絵(旧版9巻p129,新装版7巻p49).電柱の上に立つアルファのシャツの裾が風でめくれあがってへそが見えたのだ! ハーフパンツのひもかもしれないが,いやあれはやっぱりへそだと思いたい. というわけで長年の疑問が解決したのだった.

 そういうわけで,今では安心してアルファにおへそを描いてますです.はいw


 今回は,ほんとどうでもいいくだらない話題でしたね(苦笑 でも,ココまで頑張って読んでくれた人達のために,少し真面目に考察してみよう.

 そもそも「へそ(臍)は、人を含め哺乳類に属する動物の腹部にあるくぼみ、あるいは突起物。ただし、ヒト以外の哺乳類ではそれほど顕著には見られない。臍という漢字はほぞとも読み、「ほぞをかむ」などの慣用句に用いられる。解剖学では漢字を原則として音読みで読むため、さいと発音し、医学でもそのように発音することが普通である。厳密には、爬虫類、鳥類を含む胚膜類はすべて臍がある。出生前の胎児時代に母胎から栄養素や酸素を得るための接続点の痕跡であり、出生後は特に必要のない器官である。」(Wikipediaより)[1].

 生物ではなくロボットである,アルファ達A7にはへそは要らないはずである.だがA7を人間に外見上似せるためにへそをつけたかもしれない(ということは,でべそのA7もいるのかなあ?w).また,例えばロケットを打ち上げるまでに打ち上げ台とつないでいるケーブルのことをアンビリカルケーブル(アンビリカルコード=”へその緒”からの造語らしい)と呼ぶように,A7の製造過程で,周辺設備と接続する”へその緒”があって,その名残として”へそ”があるのかもしれない. あくまで推測だけど.


 ヨコハマの登場人物の中で唯一,全編素っ裸で通した(※高級国産大豆の袋を着た(?)旧版1巻の巻末4コマ”みーやんのやっぱこれっす!”は除く)ミサゴにはへそがある.

 ところで,小説版「ヨコハマ買い出し紀行」では,ロボットがなぜ創られたかを子海石先生が語るシーン[2]がある.それについてはおいおい取り上げることにするが,その中で小網代の入り江のミサゴ(みーやん)について,断定はしていないがロボットだろうと言っている.小説は原作者の芦奈野先生のイラスト入りで,監修も入っているかもしれないから,それが一つの正解と考えられそう.まあ,人間離れの驚異的な身体能力があるからね.だけど,私はSF=サイエンス・フィクションまたはファンタジーの世界の住民だから,ミサゴを古くから小網代に住んでいる”もののけ”だろうと考えており,ミサゴ=ロボット説にはあくまで反対の立場w ミサゴについても,後日取り上げる予定.


参考資料
[1] へそ(Wikipedia)

[2] 小説「ヨコハマ買い出し紀行」−見て、歩き、よろこぶ者−(著者:香月照葉):pp.159-164で,ロボットがなぜ創られたか,歴史が語られている.