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Update 2003.2.9

ムサシノ買い出し紀行 〜2003.2.1-2〜 その2

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 所沢航空発祥記念館

 公園の中を見て回って,ついに所沢航空発祥記念館(以下,記念館)にたどりつきました.今回は,今イラストで描いている会式一号機の細部の写真が欲しいと思って,ここを訪問することにしていたのですが,なんと会式飛行機の特別展をやっていたのでした.しかも2/2までだって・・・記念館のHPを最近見てなかったので,なんてラッキーなんだ!! おおおお〜(>▽<)/



 ところで,なぜ所沢が「日本の航空発祥の地」なのか?という方のために説明しますと…
 日本にまだ飛行機がまだ無かった明治42年に「軍事用に飛行機が使えるのでは」と,”臨時軍事気球研究会”が作られ(だから”会式”とは”臨時軍事気球研究会式”の略),明治44年に所沢に日本初の飛行場が建設されました. そして,明治44年4月5日早朝に徳川好敏大尉の操縦するアンリ・ファルマン機が初の飛行に成功しました.それ以降,日本最初の国産軍用機「会式1号機」など初期の飛行機や飛行船などの製作やパイロットの訓練が行われて,昭和20年の敗戦まで日本の航空技術の発展を支えてきたわけです. このように所沢は日本の航空の歴史上,重要な場所だったんですね(^^)

 そして,今回目当てにしていた会式一号機なのですが,どんな飛行機だったんでしょう?
 記念館のパンフレットによると,「明治44年,アンリファルマン機を参考にしながらその性能向上を目指して徳川好敏大尉等によって設計・製作された日本最初の国産軍用機である.10月の初飛行も徳川好敏の操縦で行われた.」とのことです.
 諸元も書いておくと
 全長:11.0m 全幅11.0m エンジン:グノーム回転星形7気筒50馬力
 全備重量:550kg 最高速度72km/h 航続時間3時間

 もちろん,現代の飛行機に比べると小さいし非力ですが,立派なものですね(^^)

 記念館のロビーには,会式一号機のレプリカが展示されています.


 左斜め後ろから  脚周り

 1階展示室の奥には,推薦産業遺産認定記念「日本の航空史を開いた飛行機・会式飛行機のすべて」特別展があって,航空史研究家・田中昭重氏による復元図面,模型製作の第一人者・倉本俊司氏による復元模型等が展示されていました.あとの型になるにつれてエンジンが強力になっているようです.最後の七号小型機は日本初の国産戦闘機でアメリカのカーチス・プッシャー曲技機を参考にしているとのことです.
 ・会式一号機の図面
 ・会式一号機    (斜め後ろから)   (コクピット)   (エンジン)

 ・会式二号機    会式三号機    会式四号機
 ・会式五・六号機   会式七号機    会式七号小型機(駆逐機)

 ※模型のスケールは,会式一号機が約1/13,二〜七号機小型機が約1/30とのこと


 記念館には常設展示として,現代機だけでなく昔の飛行機の模型も展示されています
 ・日本最初の飛行を再現した模型?
 ・奈良原式2号機
 ・陸軍九一式戦闘機   陸軍九五式戦闘機   中島AT−2旅客輸送機
 ・陸軍四式戦闘機”疾風”

 もちろん,”Tバード”として有名なノースアメリカンAT−6”テキサン”も撮ってきましたよ.「ヨコハマ買い出し紀行」ファンの方には,”ナイの乗っている飛行機”と言えばピンとくるでしょうね(^^)


 真横から  真横からアップ
 エンジン・カウリングの前から  右主脚
 コクピット  コクピット内部


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